長久手で葛粉を作成
7月21日に長久手で葛粉を作ってみたいということで作成をしてみました。
葛粉とはクズの根から得られるデンプンを精製して作られるものです。混じり気のない葛粉100%のものを本葛(ほんくず)といいますが、生産量も少ないのでかなり高価なものになっています。
また、葛粉は体を温め血行をよくするため、風邪引きや胃腸不良の時にも古くから利用されてきました。葛根湯という名前を聞いた方もいるのではないかと思います。
作り方はとても簡単で、クズの根を堀り、根を叩いて水でその繊維の中からデンプンを水に溶かします。
あとはひたすら沈殿させて、上澄みを捨てるのを繰り返して、白いデンプンになってきたら乾燥させます。
ポイントとしてはクズの根が大きいものが良い事、しっかりと叩いて水に溶かす事だと思います。本来は冬のほうがクズの根にデンプンが貯まりやすいのでいいのですが、夏にやってみるのも面白いと思い、試してみました。
1枚目と2枚目の写真のように大きなクズの根はとれなかったですが、全体で500gくらいを作ってみました。葛粉としてはおそらく数パーセントですので10gくらいとれたらいいほうかと思います。
3枚目と4枚目の写真にあるようにクズの根をたたいたらひたすら絞ります。最終的にはアクの部分で茶色く変色します。
デンプンを水に溶かしたあとのクズの根です。繊維質が多いので、紙にもなりそうな気がします。
まだ成分が残っているのか、もむと水が茶色く濁りました。
さて結果が楽しみです。
最近、雑草料理研究家として多少浸透があるようです。少しづつですが、変わった仕事も生み出していこうと思っています。